イヤースピーカーとは? /接続方法

世界初となるコンデンサー型スピーカーの開発から現在に至るまで、静電型のオーディオに特化した製品作りを続け、2018年にスタックスはブランド創業80周年を迎えました。

スタックスでは自社で開発した静電型のヘッドフォンを「イヤースピーカー」と呼称しています。その方式はエレクトロスタティック型やコンデンサー型とも呼ばれ、振動膜(ダイアフラム)に静電気を発生させることで振動発音する原理を持ちます。固定電極(エレクトロード)からの電圧に対して静電力が振動膜の全面にほぼ均一に発生するため、歪が少なく高音質を得やすいのが特徴です。まるで両耳の横に本物のスピーカーを置いているかのような臨場感を味わえることから、長年にわたり愛好家の皆様に親しまれてきました。

発音体である振動膜は他のヘッドフォンの発音体に比べ非常に薄いため、周波数特性に有害な分割振動が起こりにくく、微小な音楽信号に対して忠実な再現力を持つという大きなメリットがあります。また、発音ユニットの構造上、固定極は振動膜の左右に配置される必要があるため、振動膜より発せられた音波をいかにスムーズに透過させ耳に届けるかがポイントとなります。振動膜素材の極薄化や、透過率が高く共振特性の低い固定極を開発すること。ブランド創業80年の歩みの中で得てきた開発ノウハウは他の追随を許さない唯一無二の技術といっても過言ではありません。

すべてのイヤースピーカー、ほとんどのドライバー・ユニットを自社工場で生産し続けていることもスタックスの大きな特徴です。イヤースピーカーの心臓部とも言える発音ユニットは、わずかな埃や塵の侵入であっても不良の原因となります。このため、熟練した専任スタッフが、一年を通して温度と湿度が一定に保たれたクリーンルーム内で製作を行います。組み上がったユニットは、そのままルーム内でおよそ1週間から10日のエージング・チェックを経てようやく実際の製品に組み込まれます。この際、実際の製品にする製造段階でも熟練の専任のスタッフが存在し、製品となった後も出荷前に同様の時間をかけたエージングを行い、徹底して不良品を弾く作業を行います。チェック作業の工程こそ違えどドライバー・ユニットについても同様です。このような自社生産だからこそできる信頼性の高い品質管理を経た個体だけが、製品としてユーザーの手元に届くよう体制を整えています。

また、自社生産のメリットは、修理やメンテナンスにも活かされています。長年ご愛用を頂いているユーザーのご要望に可能な限り応えるサービスマンの存在。ほとんどの製品の設計から製造を自分たちで行っているが故に対応できる、迅速なトラブル・シューティングもお客様に安心して製品をお使いいただくための必須条件だと考えております。ぜひ、この機会にスタックス、イヤースピーカーの実力をお確かめください。

イヤースピーカーの接続方法

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